年が明けました。2022年です。だからといって特に特別なことはなく、何事もなかったかのように月曜日になるのでしょう。
見逃し続けた映画シリーズ、第2弾。
「Glory」(1998年)です。
『グローリー』(Glory)は、1989年公開のアメリカ映画。アメリカ南北戦争において実在したアメリカ合衆国初の黒人部隊を描く戦争映画。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
そう、アメリカ南北戦争ものです。
アメリカに住んでいる外国人の私からすると、かなりハードル高め。
学生の時に勉強がてら「風と共に去りぬ」は見ていたのですが、多分、色々な事を理解していなかったと思います。多分今も。
アメリカの大学に入ってみて、黒人アメリカ人の持つ、プライドや誇り、人種差別の歴史を持つ国の人々の心理から私は程遠い場所にいるのを、肌で感じ取っていました。
もちろん、人種差別の歴史は日本にもあったと思います。でも、それはアメリカの黒人奴隷の歴史とは全く別のこと。
それでも皆、同じ国の国民として成り立っているのが、アメリカという国らしい。。
名作であるのはもちろん知っていましたが、なんせこの近寄りがたいテーマ。。夫が、見た事ないなら見た方が絶対に良い!と推しに推すので、良い機会と思って初鑑賞です。
まず、若き日のデンゼル・ワシントンのイケメンさにビックリですね。この人こんなに男前だったのか!そしてモーガン・フリーマンが今とあまり変わっていないのにもビックリ。あの人は吸血鬼なのか。。
極めつけは主役のマシュー・ブロデリック。え、「ウォー・ゲーム」と「フェリスはある朝突然に」の人だったの!知らなかった。。ライトコメディ系俳優だと思っていたから、いい意味でショック。
まぁ、メインキャストに対する衝撃はそんな感じです。
そして内容は、とっても悲しい。歴史や人々に共感できない私にとっては、余計に悲しいストーリーです。
因みに、映画のストーリーは史実に基づいていて、主人公で白人のショー大佐は当時まだ23歳だったという事です。日本で言ったら、新社会人。その若さで北軍の大佐という地位に就き、初の黒人兵士たちをまとめるために上司や味方であるはずの北軍兵士からの黒人差別に真っ向から立ち向かい、部隊の兵士からの信頼を勝ち取り、負けると分かっている戦に、自ら先頭に立って、奮迅するんです。
自由のための戦いだと言って、大勢が死んでいくのです。戦争が終わった後には、何が残るのか、そもそも意味なんてあるのか、と大佐に問いだしていたトリップ(デンゼル・ワシントン)のシーンが印象的でした。
とっても良い映画ですが、悲しい気持ちになります。夫が、中学生の時に授業でこの映画を見た多くの生徒は、誇りを持って突撃していく兵士の姿に鼓舞されていたと言っていました。
戦争の正当化と言うのでしょうか。私にはこういうのが理解できないのです。私が子供の頃に初めて戦争について学んだのは、祖母から聞いた疎開体験と、漫画の「はだしのゲン」です。どちらからも、戦争ほど酷くて怖ろしい行いはないという事を忘れてはいけない、と子供ながらに感じたのを覚えています。
まぁ、そんな事を感じてしまった映画です。感想は人によってそれぞれ違うのでしょうけど、私にとっては苦手分野。
今年も仕事はフル回転です。ブログの方は、ぼちぼち、気楽に。どうぞよろしくお願いいたします。
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